スクーバダイビング日記

Cカード取得編

半年前まではスクーバダイビングなんぞ やろうとも思っていなかった男が
何を血迷ったか「Cカード」の取得です。

その時の出来事を日記につづってみました



まえがき


今回 取得したCカードは

PADIの「オープン・ウォーター・ダイバー・コース」です

PADIとは?・・・「http://www.padi.co.jp」

今回お世話になったのは 伊豆の「富戸」にあるダイビングショップです






受講一週間前


教材が送られてきました

この教材を自習し、事前にダイビングの知識を学びます

これをしないと講習をやらせてもらえません


どれどれ、  さーっと終わらせちゃおうかな




全258ページ




講習まで あと一週間




まじですかぁ・・・



やるっきゃないでしょう

1〜5章まであるから一日一章でやりましょう

これが読んでいると大変なんですが なかなか勉強になります

スクーバダイビングを甘く見ていた私が浮き彫りです



こわ〜い スクーバダイビング知識

その1
Q:10m潜って息を止め水面まで浮上すると どうなるか?

A:肺が2倍ふくれあがり破裂し死にます

(水深10mは2気圧、空気は1/2まで圧縮されており水面に戻ると元の大きさ2倍になります)


その2
Q:深く長く潜り、呼吸をしながら一気に浮上すると どうなるか?

A:下手すると死にます

(空気は酸素と窒素からなり、体に必要以上取り込まれた窒素が)
(    低い気圧になると膨張し、体の中で気泡になります    )
(ダイビング後、飛行機などで気圧の低いところに行くと同様の状況になります)


などなど



しかし
スクーバダイビングは危険なスポーツでもありますが
ルールを守れば安全に行えるスポーツです




本を読み、各章で小テストを行います

こんなに勉強したのは久しぶり、高校以来かもしれない・・・

(そう、私は高卒です)


読むのが飽きたら ビデオを見ます

ビデオの内容は教本と全く同じです、すなわち復習になります


30分






一時間






なかなか終わらないと思いきや 全部で約二時間半・・・




やばい、知らない間に寝ちまった!


明日、見直そっと!






あっという間に一週間

小テストはさすがに終わらせましたが

結局、全部読み切ることは出来ませんでした


まずいかなぁ・・・



今回の一言

勉強嫌いの自分を恨みます







一日目


伊豆の富戸のダイビングショップに 8:30に集合です

流石に”早朝出発、そのまま実技”は辛いので ビジネスホテルに前泊しました

朝目覚めると 曇り空

どうも台風15号が近づいているらしい・・・

気にせず参りましょう なんとかなるさ!



ドルフィンウェーブに到着です

受付して これから三日間の説明を受けます


ダイブのインストラクターは  こういうレジャー系のお仕事をするだけあって

みなさん 陽気でのりのりです

話を聞いていると どんどん引き込まれていっちゃいます



私はスクーバの道具を一つも持っていないので 全てレンタルです

そこで ウエットスーツが問題になります

ウエットスーツは体にぴったりでないといけませんが

レンタルの場合 そうそう合う物があるわけではありません

特殊体型の人は気を付けましょう
(私は大丈夫でした)



道具もそろったところでプールに出発です。

到着のころ、小雨も降り出し最悪ムード


車の中で待たされること数分
 
「今日はプールが使えなくなったので 違うプールに変更します」


なに?天気だけならぬ プールまでもが僕らを いじめるのかい?


場所を変えても出来るんなら まだまだ見捨てられていない!と思いましょう



車に30分以上揺られて ようやく到着です

雨も上がり ちょっと安心

お弁当を食べて ようやくプール実習のはじまりです


まずは機材の 使い方の説明、

タンクをBCDに固定します
(BCDとはベストみたいなやつで、空気が入って浮力調整出来ます)

レギュレーターのファーストステージ(タンクの口に付けるやつ)を付けます

ファーストステージからは BCDに空気を入れるホース、セカンドステージ(空気を吸うやつ)
オクトパス(予備の空気を吸うやつ)、残圧計が付いています


教本で予習しているのでスムーズに進みます

流石 えっちぃ! 読んだところは強気です



次は機材の装着

ウェイトを腰に付けます、なんと6キロ!・・・重い

タンクをしょいます(BCDを着ます)・・・タンクはなななんと14キロ!



マジで重い



実際はプールの中でタンクをしょいました

水の中なら重さは感じられません



プール実習の内容は

「トラブルがあってもパニックにならないようにする」です


たとえば

水中めがねに水が入ってきたときの対処法

セカンドステージ(くわえて空気を吸うやつ)がはずれたときの対処法

空気がなくなったときにバディ(ペアの相手)からの空気のもらい方

足がつったときの対処法

などなど


最初は余裕ぶっこいていました。

水中で めがねはずして また付けて・・・余裕!

セカンドステージはずしたって・・・余裕!

(だって、立てば顔がでる深さなんですもの)



しかし

うっ、だんだん気持ち悪くなってきたぞ・・・


空気のにおいがなじめない


今回、 空気がちょっと甘い香りがするんです
(粗悪空気は致命傷になる)

しかし、みんなも「甘い香りがする」と言っていたから危険では無さそうだ


しかし、ここで立ち上がったら男がすたる! 我慢がまんでやり過ごす


うっ、今度はおしっこがしたくなってきたぞ・・・

しかし、ここでもらしたら しょんべんプール! 我慢がまんでやり過ごす






なんやかんや 30分近く プールに潜ってました。


終わったときには、かなりブルー、明日は大丈夫だろうか・・・




今回の一言

臭いに敏感な自分を恨みます



********************************

おまけ


ショップに戻り 意外なものをもらいました




宿題?


全50問のペーパーテスト

(林家ペーパーの物まねテストではありません)


「あさっての朝に集めるからそれまでにやっておいてください」




ま・じ・で・す・・・・・




宿はショップの2階です

相部屋総人数7人

みんなでやれば怖くない

でも、とりあえず自分でやってみましょう






「6問目、答え 何にした?」



早すぎるギブアップ!



「教本によると***って書いてあるよ」






カンニング バリバリです




今回の二言目

こんなもんです 人生は!




一緒に罪を犯した仲間達








二日目

2日目は 海  海!楽しみだな!


お天気は曇り空、雨は降っていません

でも風がすごいぞ!!!


こんな日にでも出来るのかなぁ・・・

 でも、何事もないのごとく出発です



海に着くと波が

ザブ〜ン!

ザッブ〜ン!!

ざざざザッブ〜ン!!!!!!!!




まじですか?・・・・



「水面は波がひどくて酔うかもしれないけど 潜れば揺れも少なく大丈夫ですよ」

とインストラクターは言うけれど・・・



今回は10人一組で潜ります

荒れた波にひるむことなく?海に突入!

おぉ!お魚さんがお出迎え!!!

などと 喜んでいる余裕もなく 波にもまれながら ようやくブイに到着、


ふと思う、

「このブイにつかまっている人たちは仲間達だろうか?」

波にもまれていたのでブイに行くのに一生懸命で 周りの仲間を見失っていたのだ

めがねをしていると結構顔が分からないんです


「オレのバディは何処行った?」

と思わず叫ぶと


「ここですよ」

真横にいました、一安心



それではロープにつかまりながら下降開始

来ます来ます 耳への水圧攻撃
(海と体内空気の圧力に圧力差が生じると鼓膜が圧迫されて破れます)
(山などに行くと耳が「ぽー」っとするのと一緒です)

鼻をつまんで息を耳に送ります


「パキ」

これを1メートルぐらい潜るたびに行います

私はもっとやってました

これが出来ないと 海には潜れません



水底に到着 只今水深5m、

うねりは・・・


結構あるじゃないですか、うそつき!


みんなで輪になって膝立ちするも、バランス崩してゴロゴロごろごろ、

じっとするのも難しい



海初日は プールでやった内容の復習です。

めがねを水中で取って、また付けて

海水の中で目を開けるのはちょっと抵抗ありますがしょうがない



エアー切れを想定し オクトパス(予備の空気を吸うやつ)の貸し借りをします

流石にプールとは違い ちょっと緊張です


まずはエア切れをバディがジェスチャーで私に伝えます
(声を張り上げても聞こえません・・・実証済み)

「おぉ、なくなりましたか」

余裕を持って自分のエアーの残りをチェックします
(ホントはエアーが無くなっていないこと知っていますからね)

「OK」サインでバディにエアーを分けてあげられる事を知らせます

自分のオクトパス(予備の空気を吸うやつ)を取りバディにわたします

バディは空気を吸うやつを交換します

「OK」吸えますよ とサインをくれました

「浮上しましょう」 親指を上に向けて合図します

BCDに空気を入れるふりをして 浮上するふりをして 練習終了


もう完ぺき!

これで困ったときも安心です



終わったのでバディが 空気を吸うやつを自分のものに取り替えようとしたとき

自分のを用意する前にオレのを放り投げました

すなわち、空気を吸うものは自分の背中を漂っているわけです


「おまえ何やってんだ!?」



すかさず私がバディの空気を吸うやつを取り わたしました

たかがこんな事で結構ドキドキ


全然完ぺきじゃないじゃん

ちゃんと自分の空気を吸うやつが はずれてしまったときの対処法も練習してたんですけどね

バディは何とも思っていないようでした



そのほかいろいろやっていました

するとだんだん・・・

水圧うねり空気の臭い(どうもレギュレータの臭いらしい)がオレをおそう



気持ち悪くなってきたぞ・・・



インストラクター指をが指す先を見るとカサゴがいます

気分が悪くて素直に喜べない自分が悲しい



じっとガマンの30分、なんとかノルマをクリアー

海面にでた時は ほっとしました



昼食の予定を変更し 休憩後2本目30分を行うことになりました

この波じゃ もどしかねませんモンね


2本目は気持ちも落ち着き 1本目ほど気分は悪くなりませんでした



ダイビングが終わり富戸恒例の船の温泉です
(体験ダイビング参照)

このひとときが たまらない




終わった後にインストラクターの一言

「みんな今日は頑張りましたね! こんな荒れている時はほとんどないですよ

いい経験しましたね」・・・




なに?そんな日に初心者を潜らすのかい!






今回の一言

嘘も方便 クソは大便
くだらねぇ〜

(もっとお洒落なボキャブラ募集中!)


********************************

ばんめし


ショップの人に魚料理の美味しいお店を紹介してもらいました


このお店は”新鮮な魚が無ければお客に出さない”と言うこだわりよう

僕たちは台風のまっただ中に来ています

案の定、品薄状態のようでした




「どの魚が美味しいかなぁ」

刺身にするか、煮込みにするか・・・悩むところ


と、その時


「オレはビーフかれいにしよっと」

と つぶやく人あり



ビーフ な かれい???


いえいえ「ビーフカレー」でした








なにぃ! 魚の美味しいお店に来といて
ビーフカレーとは なにごとだー!






しかも 二人かよ







カレー1:「だって魚が嫌いなんだもん」

カレー2:「魚を見に来た人が 食べるのが嫌いで何が悪い!」



うっ・・・ごめんなさい

私が悪う ございました・・・




魚にこだわるお店に カレーおくなよ・・・


(店の責任にするなよ・・・)






私は美味しく頂きましたよ


もちろん
 お魚、**の煮込み
(名前を忘れてしまった)


しかも
 カレーをちょっと分けてもらったことも付け加えておこう

おいしかったです・・・








最終日


今日で講習も終わりです


最終日にふさわしく、強風&時より豪雨!

いったいどうなるんでしょ???

今日は一番の楽しみ 泳ぎの訓練なのに・・・


神様のいじわる!



イン:「今日は富戸がダイビング禁止になりましたので田子に行きます」

やっぱり禁止令がでましたか・・・ でも田子って?

富戸は東、田子は西伊豆、

ホントに大丈夫なの?



車に乗り込み出発です

行く途中は防波堤が見えなくなるほどのスゴイ波!!!

「おいおい、勘弁してくれよ・・・」


しかし

田子に付いてみると穏やかな海が広がっています

信じられない

時より太陽も顔を出し 絶好のダイビング日和じゃないですか!!!

時より雨も降ってましたけどね
(この雨が感動のラストシーンを・・・)





準備も終わり 浮かれ気分で穏やかな海に飛び込みます
(ホントは歩きながら)

これぞスクーバダイビング!

今回初めて味わう穏やかな海・・・




まずは中性浮力の練習です、
(中性浮力とは、水中の中間に浮遊するです)


水底に着きました

BCD(空気の入るジャケット)に空気を入れて ちょっと浮上のはずが・・・

気が付いたら水面です   「わぉ!」

空気を抜いて下降して、空気を入れて浮上して・・・

難しいぞ!???



中性浮力にはコツがあります

空気があるのはBCDでけではないんです

実は肺の空気の量がかなり影響するんですねぇ


BCDに空気をほとんど入れなくても肺の空気だけでかなりコントロールできてしまう

浮き出したら・・・空気を 吐いて 吐いて 吐いて




苦しい・・・


思わずいっぱい息を吸って・・・ 浮上





どうしたらいいんだぁ!!!



イン:「10〜20回も潜ればこつがつかめますよ」

なるほど、そんなに難しいんだ


おかげで水底に尻餅付きまくり

砂をまき散らし、透明度が悪化する一方でした。




2回目のダイブ

今度は水深13m、今回最大の深さです。

深くなるとホント良く沈みますね、水底が深かったらいくらでも沈んで行っちゃいそうです
(深いと空気が圧縮され密度が減るので沈みやすくなります)

深くなると ますます難しい


”珊瑚礁に行ったら珊瑚踏みまくり間違いなし!”って感じでした


初心者は 南の島禁止 ですね!



今度は中性浮力を使って 泳ぎの練習です

肺の空気の量を注意しながら泳ぎます


”TVなどで見てきた あの気持ちよさそうな泳ぎは何?”


実際は 浮かないように 沈まないように 気を使いまくり

体勢が上向きになると進まないし 体は思うように動かない・・・




私はインストラクターのすぐ後ろにへばりついて必死に泳いでいました

おかげでいろいろ見ることが出来ました。
(インのそばは 好ポイントです)

針の長いウニ(ガンガゼ)とか

水底を群で泳ぐ黄金のちっちゃい魚(ゴンズイの稚魚)とか

その他いろいろ・・・

最大の見物は”エイ”です!

大きさはレコードLP盤くらいかな?
(例えが古い・・・)

これは かなりラッキーとの事でした。



ラストのダイビングは40分近く潜っていたので最後の方はちょっと辛かったですね

体質が合わないのかなぁ・・・

そのうち慣れると思いますけどね



とうとう終わりの時間がやってきちゃいました。

水中でインストラクターの方がボードになにやら書いています


「合格おめでとう」

わぉ!


そして 水中で音のない拍手

さらに各人と堅い握手!


粋なことしてくれます

 目頭が熱くなっちゃいました


最後は みんなの健闘をたたえ みんなで拍手

とても嬉しかったです



嬉しさと寂しさを噛みしめながら 緊急浮上で水面に出ます
(何故緊急浮上?・・・  もち 練習です)



空を見上げると

そこには この3日間、悪天候の中 頑張ってきた僕たちを祝福してくれているように

それはすばらしいが架かっていました!


感動です!




これが僕のスクーバダイビング Cカード取得日記です。

あっという間の3日間、一緒に潜った仲間とも仲良く慣れたし

とっても楽しかったし 良い経験でした



最後の一言

楽しい ひとときを ありがとう

またよろしくお願いします


Fin



一緒にチームを組んだ仲間達





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