スクーバダイビング日記

ハンマーに逢いた〜い 神子元ツアー?




まえがき

「ハンマーヘッドシャーク」と呼ばれるサメがいます
日本名「シュモクザメ」 
頭がカナヅチの形をしている あのサメです

いち時期 海水浴場に現れて 悪者になっていましたね

そのサメが伊豆下田沖の神子元島近辺で見れるんです

しかも100匹オーバーの大群で!

これは行くっキャないでしょう!!!


ハンマーヘッドは狂暴らしい
でも 噛まれることは まず無いらしいです・・・







予約

今回の幹事は珍しく 私 ヤマブシです

何故かと言うと
「俺がどうしてもハンマーヘッドを見たかったから」


始まりは8月の終わり 平日休んで行く予定を立てる
そして決行1週間前に予約の電話を入れるが 予約いっぱいで断念
夏のダイブをなめていた

9月の終わり 10月の予定がバンバン入る
フト気がつくと11、12、13しか空いていない
11月はドライになっちゃうし せっかく買ったウェットも使いたい
3連休だけど ちょうど神子元ツアー(サメツアー)をやっているし
こりゃ石垣隊男性チームを無理やり誘って行くしかない!

予約を入れるため1週間前にショップに電話を入れる
「12日の神子元ツアーに行きたいんですけど」
ショップ「申し訳ありません その日はもう いっぱいなんですよ」
「ゲロゲロ、遅かったですか・・・」(いつもギリギリでないと行動しない性格なもんで・・・)
ショップ「ダメ元でキャンセル待ちを入れておきますか?」
「よろしく願いします・・・」(まぁ無理だろうな・・・)

そして 数十分後

「チャン・チャン・チャン・チャン・チャチャン」
(私の着メロの音楽・・・)

ショップ「13日にキャンセルが出ましたけど どうします?」
「マジっすか」
ショップ「今 予約してくれれば確実ですよ!」
「予約します、仲間もきっと大丈夫、何とかします」


細かく説明すると まだまだイロイロごちゃごちゃした事がありまして
なかなか予約がとれなかったんです

なのに行けることになったんだから めちゃラッキー

こりゃなんか良い事ありそうな予感です!



1本目

伊豆 富戸

西表以来の久しぶりのダイブ
ハンマー前に とりあえず富戸で肩ならし

まずはボートでお馴染みのマエカドです

防波堤で準備


ボートでポイントに向かう途中 遠くの方に水面をぷかぷか浮かぶウミカメが!

コレは珍しい!やっぱり今回はラッキーダイブだ!


潜水地: 富戸 マエカド
天気 気温 水温 潜水時間 最大水深 平均水深 透明度
くもり 23℃ 24.8℃ 44min **m 11.1m 13m

マエカドでは群れ狙いです


海へどっぼ〜ん

最近ナカナカ沈んでいかなくて困っています
そこで「今日は海面で しっかりエアーを抜いておこっと」

ということでスノーケルを咥えながらBCのエアーを抜くと

ぶくぶくぶく・・・・

おぉ〜スノーケルから海水が!!!
ゲホゲホ! ! !


ビビッタ ビビッタ 海水飲んじまったぜ
沈まないので さらに重くしようとしていたウェイトは すでに重すぎたみたい・・・


ソフトコーラル
コレコレ、これが撮りたかった
伊豆のふにゃふにゃ珊瑚です




ニジギンポ
群れ狙いが何故かマクロ系
もし ギンポが群れていたら・・・ですね


群れ群れポイントに到着

イサキ?の群れが目の前を横切ります




上を見上げれば群れ群れ




そしてクロホシイシモチがムレムレムレ〜!




この魚は病気だそうです
辛そうですね




ベストショット
シリキルリスズメダイかな?
ちっちゃくて 綺麗で 可愛いですね




クマノミちゃんもいましたよ!
一人ぽっちで寂しそうでした

今回出会った海の仲間たち

イサキの群れ・イスズミの群れ・ウミタナゴの群れ・クロホシイシモチの群れ
キンギョハナダイ・コロダイ幼魚・ツノダシ・クマノミ
イシダイ老成魚・etc.



2本目

潜水地: 富戸 ヨコバマ
天気 気温 水温 潜水時間 最大水深 平均水深 透明度
くもり 19℃ 24℃ 35min 15.7m 9.2m 10m



潜ったとたん アオリイカが御出迎え




まずは砂地探索
透明度はこんなもんです




ミノカサゴ
砂が舞っちゃって・・・




アカエイです
チャンと撮れなくて残念
大きさは手のひらサイズでした




サラサエビ
モニターが見えずらかったので適当にシャッター押したら
残念無念 フレームからはずれてました
モニターが見ずらいのは問題ありだな・・・
自作でモニターのひさし作るかな




笑っちゃダメよ あっぷっぷ




うみぼうず
年に数回 富戸に現れる 珍種だそうです・・・

今回出会った海の仲間たち

アオリイカ・ツノダシ・キビナゴ・ムレハタタテダイ・メガネハギ
アオスジテンジクダイ(珍)・ツマジロモンガラ(珍)・クロホシイシモチ
ケラマハナダイ・クマノミ・イサキの赤ちゃんの群れ
ソラスズメダイ・ハナハゼ・アオヤガラ幼魚・etc.




晩飯

「海鮮ラーメン」というところで ショップ泊り組でプチ宴会

ラーメン屋だけどラーメンは食いませんでした

そこで疑問
なんでダイバーはみんな 呑んべいなんだろう???




お月様もまん丸

明日の神子元は 良い天気 間違い無し!







2日目


今日は待ちに待った神子元で〜す

しかし 朝 いやな音で目が覚めたんですよ、「ザー」って音


♪「富戸の朝は いつも〜雨〜」・・・(チャゲアス風)


でも、日が出てきた!

雨やんだ!!

風が出てきた!!!

雨が降ってきた!!!!


今日の天気は気まぐれ過ぎです・・・



神子元行きの船乗り場は車で1時間ちょい

揺られる車から覗く海の状況は
「まるでCカードを取りに行った海を思い出させる景色です」
もう荒れ荒れ・・・




弓ヶ浜のショップに到着


昨日の神子元の状況では・・・

ショップ「はっきり言いますと 流れが速く いつも通りにポイントに行くのは無理です」

ナニナニ〜!、コンディションは最悪かい、

ショップ「ポイントに行くには流れのあるところを横切らなければならないんですけど
そこがメチャクチャ流れが速く チョーダイバーでも行けません」

「流れに呑みこまれると60mくらい引きこまれて脱出不可能で〜す」


すごいことを 軽く言うなァ

ショップ「流れの無いところからエントリーして 岩と流れの狭い間を壁伝いに行ってみましょう
流れが無いとハンマーも いませんからね」


そんな状況のところに ダイバー気取り始めちゃってる
今が一番危なげな俺達を連れてっちゃっても良いんかな?
(しっかり自己管理しろって感じだけど・・・)

ショップ「そこで今日の予定をちょっと変更します。2班に分けてガイドを2人付けます」
変則体制で1班は2本目4本目、2班は3本目4本目
4本目は流れが弱まりますので 皆さん同時で行きましょう」


それでは
「よろしくお願いしま〜っす!」


1班は早速出発

我ら2班(どうもへたっぴチーム)AM12時の船まで2時間近くの待ち時間
流れが速いと聞かされてしまったので かなりきんちょードキドキ
どうも落ち着きません

なので 暇だし ちょっとお散歩に行きますか


防波堤を歩いていると

1班がミーティング中
まだ居たんですね、船が遅れているのかな?




カメラの練習もしとくかな
チョウチョをマクロでパチリ
これでハンマーのドアップもバッチリだ
しかし秋だって言うのに なんか春のような感じだな
イチモンジセセリ(蝶の名前)って秋育ちだっけ?




弓ヶ浜に出てみると 島がポッカリ浮かんでる
もしやあれが神子元?

「待ってろ〜 後で行くからな〜!!!」
(ひょうたん島じゃないから逃げないか・・・)



ショップに戻って御昼ご飯
ダイビングの弁当はいつも量が多いですね

これから船に乗るって言うのに 波酔い男がペロリとたいあげる
(自分で自分を「大丈夫かいな」って思ってた)

このショップはネコがいっぱいいます
弁当を食っているとネコがスリスリしてくるんですよ

やっぱ ネコは可愛いにゃ〜 ごろにゃぁ〜ご




そして出発時間30分前、そろそろ準備しましょうか

ウェットに着替えていると雨が振り出してきました
我慢できないもんかねぇ お天気さんは・・・

用意を全部整え防波堤へ出発、そして到着
しかしまだ船が戻ってきていません

BCにタンクをつけて 荷物も万全で雨にうたれながら待っていると
ようやく船が戻ってきました。


おぉ でっけー船だ


第1班の人達が戻ってまいりました
ハンマーは見れたんでしょうか?

1班「泡が渦巻いてすごかったよ〜!!!」

どうもハンマーは現れなかったらしい
「よっしゃ、おいら達が拝んでくるぜ!!!」

1班の人達が船から降りきるのを 気分も高らかに待っていると
船頭さんがマイクで何かしゃべってます
 
 船頭「え〜、神子元の波が かなり高くなってきてしまいました
コレ以上は危険なので 
今日はもう欠航します




「ん〜なんか変な声が聞こえたな〜 錯覚かな〜・・・」
 
船頭「文句のある人は殴るなり蹴るなりしてくださ〜い」

・・・・・・・・・・・   ・・・・   ・・  ・   ・   ・

「やっぱり聞き間違いかな〜」

と、現実を受け入れないでいると 嫌なものが目に飛び込んできました



船頭さん 船を洗い始めてるよ!!!



ここまで来ておいて・・・


ここで無理して行っても

「ヤマブシ 海で遭難」

なんて新聞に載ったら 洒落にしかなんないもんなぁ


しょうがない 諦めますか

昨日までのラッキーは 今日の分だったんですね




ショップのはからいで 「逢ヶ浜」(おおのはま)に行くことになりました

しっかり用意した機材をトラックに積め込んで

そして人間も積めこんで? ドナドナ状態で逢ヶ浜に出発!


これ、トラックの荷台の上

何故かこういうことしてると ウキウキしてくるんですよね



逢ヶ浜に到着

岩が波を遮って 海はそんなに荒れていません

正面に見える岩が「エビイワ」って言ってたかなァ
イセエビが捕れるそうな

右側にももっと大きな岩があって それは何て言うか忘れた


ショップ「ここはタツノオトシゴがいます」

マジ 見って〜!!!


タツノオトシゴが見れたら とりあえず今日のハンマーは諦めがつきます

いや つけましょう・・・


潜水地: 南伊豆 逢ヶ浜
天気 気温 水温 潜水時間 最大水深 平均水深 透明度
くもり 25℃ 25℃ 33min 7.6m 4.5m 3m



波を蹴散らし バックでエントリー




うわぁ 透明度 わっり〜〜〜!!!
透明度3m、ちょっとよそ見しているとはぐれちゃいそう

沖に行けば・・・っと思っていたけど ずっとこんなんでした




お魚くわえた サザエさ〜ん
生きていたかは謎です



貝かと思ってたら ヤドカリだったんですね



終〜了〜

今回出会った海の仲間たち

ボラ・イセエビ・サビハゼ・マギイ・etc.


透明度は悪いは 波はうねっているは 写真どころではありません

下を見ていると 大きな物体が「フ〜〜」って動いて見えるんだけど
岩だったりするんですよね
止まっている電車に乗っているとき 「動き出した」と思ったら
隣の電車が動き出しただけだったあの感覚です


うわぁ 気持ち悪くなってきた〜〜〜
もういい、上がりたい〜〜〜・・・・


我慢我慢でようやくエキジット

浮上の時、ダイブ初期の頃の懐かし〜い あの感覚

目が回る〜!!!


そして
ゲロゲ〜ロ ゲロゲ〜ロ


いやぁ 久しぶりにしちゃったな、 弁当 食いすぎたかな?
残飯処理をしてくれる魚がいないことが ちょっと問題だ・・・


すごい長い間潜っていたと思っていたら わずか33分、
しかもエアーは80kg/cm2しか使ってませんでした


ハンマーは見れないは タツノオトシゴは見れないは

今日は 短いダイブ人生 最悪の日



このリベンジは



来年したいと思います


そこで
晴れ人間 大募集

ダイビングで雨に降られた事の無い方、狙った獲物を逃した事の無い方
私と一緒にダイビングに行きませんか?
できれば女子がいいなぁ・・・

参加してくれた方には もれなく「××」を贈呈します!
ご応募待ってま〜す

なんてね




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